開催日 2023年10月17日~27日
場所 Webおよびメール審議
委員 宇田川隼委員、菅谷貴子委員、染谷耕平委員、中村昌治委員、宮本諒子委員、渡邊知雅子委員 (50音順)(以上、計6名)
出席者 宇田川隼委員、菅谷貴子委員、染谷耕平委員、中村昌治委員、宮本諒子委員、渡邊知雅子委員 (50音順)(以上、計6名)
事業者側
出席者 平岩夏木(代表取締役)、大木俊一(取締役)、岩﨑創太郎(営業)、渥美純(事務局)
●議題 「キンモクセイ佐々木良の月末ラジオ」について
●議事概要 NHK紅白歌合戦にも出場経験のある「キンモクセイ」のギタリスト、佐々木良氏がパーソナリティを務める「キンモクセイ佐々木良の月末ラジオ」について、各委員から感想、ご意見をいただいた。
頂いた意見は、スタッフ全員で共有し、今後の放送事業に活かしていくこととした。
●審議内容 タイトル:キンモクセイ佐々木良の月末ラジオ
放送日時:毎月第4土曜日午後8時-9時(再放送:翌日曜日正午‐午後1時)
放送形態:録音放送
出演:佐々木良
内容:地元相模原出身バンド「キンモクセイ」のギタリスト、そして町田駅前ライブレストラン『まほろ座MACHIDA』の店長も務める佐々木良による月1回放送のレギュラー番組。「町田相模原界隈で育ったアラフィフバンドマンのおじトーク」をテーマとし、相模原、そして町田の市民はもちろん、全国のキンモクセイファンからも絶大な支持を得ている。今回、地元情報を優先するコミュニティFM局が有名タレントを起用した番組を制作することに関連し、今後のコミュニティFM局はどうあるべきかについても意見を訊いた。
●委員から
① 番組について
(肯定的な意見)
独特の番組の入り方で、コットンクラブでのライブ開催の裏話を聞くことが出来て面白い。
ライブとライブレストランとFMがリンクして放送されている特徴的な番組。
普段の話し言葉での進行は通常では評価出来ないが、この番組では有りだと思う。
話すスピードはスローなので聞きやすい印象。
チェッカーズ特集が懐かしかった。
声が大変聞き取りやすいと思った。
アーティストのラジオ番組は、テレビ等では聞くことができないアーティスト
の本音やライブや曲制作の裏話が聞けるため、このような番組はファンや音楽
が好きな人には有意義な番組であると思う。
今回はチェッカーズの曲を何曲か流していたので、とても懐かしく聞いた。
後半は「チェッカーズ特集」ということで、懐かしい曲が多くかかり、世代限定かもしれないが、とても楽しめた。
楽しい番組だった。
番組終了後に満足感があった。
佐々木良氏のかっこつけない言い回しとか、好感がもてる。
手元資料の「まほろざMACHIDA」店長・・・で身近に感じた。
トークではバンドの話や予定などはのんびりとマイペース感を出した話し方ですすめ、ファンメールを読むときはいきなりピッチが上がっているように感じた。声も違う印象・・・スピードと声のトーン分けでぐだぐだ感なくマイペース感になるので、聞いていて内容だけではない楽しい番組である。
ファンメールのお子さんの夜泣きで聞き始めたに共感した。甘いささやきとかはないが、すごく癒やされる感もあり、疲れた心に響く。
ラジオがきっかけでファンになり、コンサートに行き、気がついたらどっぷりと応援している・・・そんなファンが多いのではないかと感じた。
聞きやすさ・親しみやすさ・内容ともにそろっていると思った。
月末を迎えて・・ちょっと一息・・・月末ラジオスイッチON。次の月末が楽しみである。
(改善を求める意見)
ゲストとのやりとりを聞くことが出来ず残念だった。
少し放送時間が長いような印象を受けた。
近年はYouTube等でアーティスト自ら発信する機会も増えているため、それ
との差別化が明確になるとより番組の意義が大きくなると思った(佐々木氏がYouTubeをやっているかどうかは未確認)。
相模原市出身のバンド「キンモクセイ」のメンバー佐々木良氏による月1回の月末ラジオということで、地元情報が多く盛り込まれていると思ったが、町田市民ホールでのコンサートを6月に行ったぐらいだった。相模原市出身とは言え、相模原市情報の発信は難しいのかなと思うと同時に、相模原市出身だからファンになったという方もいるだろうから、楽しみにしている方も多くいるだろうなと思った。
内容については、前半はキンモクセイについての情報が多く、ファンにとっては良いが、一般のリスナーにとっては少し退屈という印象だった。
② 今後のコミュニティFM局の在り方について
コミュニティFMの在り方として、もちろん大手のFMとの差別化や役割分
担という観点からより地域に密着した情報を発信することはローカルファーストの観点からも重要であると思う。他方で、コミュニティFMをもっと知ってもらい、アクセスをしてもらうための起爆剤や発信力として有名タレント等を用いた番組も製作することでコミュニティFMへのアクセスのきっかけを作ることは重要であると思う。多角的な発信があればそれだけ多くの方にフックがかかる可能性があるためである。有名人の番組をきっかけに地域外の人からもコミュニティFMへのアクセスが増えればシティセールスにも繋がると思う。
今まで通り地元情報にこだわり、喋り手も地元の人材を優先して起用するという考えは踏襲すべきと考える。
有名なアーティストをMCに迎えた、東京のキー局に近い感じの番組という印象で、ラジオ局としての格というか、存在感を上げるうえで良い番組だと思う。
地元情報中心の番組が多い中(これもとても大事と思う)、時折、こういう番組が入ると、全体としてメリハリがあってよいと思う。
●局より
① 番組について
① 番組について
ラジオはリスナーからのメッセージを読み上げるなど、インタラクティブな一体感を醸成しやすい媒体であると認識している。そのような観点から、委員のコメントにもあったが、テレビなどでは聴くことができないアーティストの本音やライブの裏話が聴け、ファンにとっては特別な魅力を感じる番組になるよう留意して今後も制作していきたい。
さらに、特定のファンではないにしろ、パーソナリティの年代に近いリスナーにとって、放送される楽曲やトークの内容が親近感を感じるものとなるよう留意していきたい。
② 今後のコミュニティFMの在り方について
最近、コミュニティFM局の中には、地元情報よりも有名タレントに特化した番組を制作する方向性を打ち出している局がある。その一方、エフエムさがみは地元情報にこだわり、パーソナリティも地元の人材を優先して起用してきた。委員からは「この番組はキンモクセイのファンの方がリスナーであると思うので、番組審議会にかける番組ではないと思う」という意見もあったが、上述した状況を踏まえ、今後のコミュニティFM局はどうあるべきかについて考える場とすべく、敢えてこの番組を選んだ。
局の認知度を高めるために、有名タレントの起用は一定の効果があるものと考えている。しかし、コミュニティFM局としてはそこに「コミュニティ」という要素を加え、起用がリスナーにとって納得できるものであることが重要と考える。そういった意味では、「地元出身のタレント」というアイコンは、リスナーに親近感を持たせやすく、さらにはシビックプライドを向上させるのにも効果があるものと考える。
コミュニティFM局は、コミュニティの文化を醸成する役目を持っている。地元の情報発信を大事にしつつ、リスナーが様々な側面から地元を知り、楽しみ、そして新しい発見を見つけ出すことができるよう、工夫していきたい。
エフエムさがみでは、各委員の意見を参考に、今後もより良い番組づくりに努めてまいります。
《審議機関概要の公表の方法》
① 自社放送(「番組審議会リポート」)
② 事務所への備置き
③ 自社ホームページ(URL)への掲示
《次回の番組審議会》
2024年1月開催予定