エフエムさがみ 番組審議会(2025年度・第2回)
開催日 2025年9月19日~10月3日
場所 Webおよびメール審議
委員 有山蒔恩委員、宇田川隼委員、菅谷貴子委員、染谷耕平委員、中村昌治委員、宮本諒子委員、渡邊知雅子委員 (50音順)(以上、計7名)
出席者 宇田川隼委員、菅谷貴子委員、染谷耕平委員、中村昌治委員、宮本諒子委員、渡邊知雅子委員 (以上、計6名)
事業者側出席者 平岩夏木(代表取締役)、大木俊一(取締役)渥美優木(事務局)
議題
① 「中澤ラジオ(なかラジ)」について
① 「中澤ラジオ(なかラジ)」について
② 「交通・天気情報」について
議事概要
日本パラリンピックにかかわるパーソナリティが、自身のスポーツ経験から得た知識やスポーツの魅力などについて伝える番組「中澤ラジオ(なかラジ)」について、加えて「交通・天気情報」の放送の在り方についてご意見をいただいた。
日本パラリンピックにかかわるパーソナリティが、自身のスポーツ経験から得た知識やスポーツの魅力などについて伝える番組「中澤ラジオ(なかラジ)」について、加えて「交通・天気情報」の放送の在り方についてご意見をいただいた。
頂いた意見は、スタッフ全員で共有し、今後の放送事業に活かしていくこととした。
審議内容
① タイトル:なかざわラジオ(なかラジ)
毎週第水曜日午後7時より7時30分まで放送
再放送 毎週土曜日午後10時30分より11時まで
放送形態:録音放送
内容: パーソナリティ中澤吉裕 (日本パラリンピック委員会ハイパフォーマンスマネージャー・パリパラリンピック日本選手団副団長)が、ゲストと共にスポーツの力・魅力を語り、長年のスポーツ経験を踏まえコーチングについて伝える番組
② 「交通・天気情報」の在り方について
現在FM HOT 839では相模原、町田、愛川地区の交通情報、天気予報を毎日午前7時から午後7時まで、30分毎に放送している。
SNS等で地域の交通情報や天気情報を随時知ることができる状況の中、FM HOT 839での「交通情報」「天気予報」の放送に関して、放送回数、放送内容、必要性の有無など、今後の放送の在り方への参考とする意見を伺った。
委員から
➀中澤ラジオ(なかラジ)
➀中澤ラジオ(なかラジ)
(肯定的な意見)
パラスポーツの情報などは普段あまり入手できない情報であり、貴重な番組であると感じた
障がい者同士のコミュニティの形成が障がい者の人生において大変勇気づけられ、貴重な情報源であることも感じられた
このような放送を通じて障害を持つ方が孤立から解放されて本人及び家族が繋がることの意義は大変大きいと感じた
緊張に対する向き合い方などは広く通じる考え方、手法なので多角的な面から参考になる番組だと感じた
部活動にも車椅子バスケが出来たら・・・これは素晴らしい発想である
車椅子の方が気軽に部活動に参加してスポーツが出来る。健常者も車椅子競技者とともに活動をすることにより多くのことを学べるはず
ぜひ相模原の学校の部活動に車椅子バスケ導入できると良い
年齢を超えたチーム活動には驚きである
緊張に対しての取り組みについて、うまくやろう、勝たなきゃ、よく見せようは緊張をより高め、堅くなってしまうというのは正にその通り。改めて納得した。緊張の度合いが肝心という中澤さんのアドバイスが良かった
車いすバスケットボールチーム「相模フォース」の3人がゲストだったが、その活動を知らなかったので、良い機会となった
活動拠点は相模原で、競技スポーツとして上部大会を目指して練習しているほか、市内の障害のある子どもたちが車いすバスケを通して運動するきっかけづくりをしている。小中学生は、部活動でパラスポーツの機会がないため、そうした環境づくりをしていきたいと話していた。健常者がそのことに気づいていないことに気づいた
パラスポーツは健常者も一緒にできる同じスポーツで、競技を分けることなく、競技が増えたと考えてほしいといった意見は,もっともだと感じた
この番組は、中澤氏がパラリンピックの指導者であることから、そういった知識や活動を紹介することができ、聞いている人への啓もう活動になる良い番組だと思う
相模原市に中澤さんという、パラスポーツ界でご活躍された方がいることを初めて知った。そのような方がパーソナリティのラジオがあるのは、市民として大変嬉しく、他の放送も聴いてみたくなった
冒頭に「なかラジ」の説明があったのは、どんな番組なのかがわかりすごく良いと思った
聞き取りやすい声に、わかりやすい話し方で車椅子バスケットの選手たちとの対談も興味深く聞くことができた
車椅子バスケの魅力をスポーツそのものとしてと、障害者となった当事者としてという違う側面で語っていて、パラスポーツの奥深さを垣間見ることができた
車椅子バスケットをぜひ見てみたいと思った
ゲストの選手が言っていたように、子どもたちとの交流が生まれていけば良いなと思った
中澤氏が自身の経験を踏まえながらゲストの話を引き出しており、親しみやすい語り口で身近に感じられた
内容的には、パラスポーツ全般に対する理解促進や、障害をもつ方々の挑戦を伝える意義のある番組であり、共生社会のあり方を考える上で示唆に富んでいた
本番組で車いすバスケットボールの存在を初めて知った
全体として、パラスポーツを通じて「誰もが自分らしく生きる社会」を考えるきっかけを与える優れた内容だった
中澤氏の誠実な語りとゲストの率直な言葉が響き、リスナーに温かい共感と前向きな気持ちを届ける番組であった
今後も継続的な企画として、地域社会における多様性理解の促進に寄与することを期待する
スポーツを楽しむ議論は重要です。緊張の議論は面白かった
(改善を求める意見)
番組最後に今日のワンポイントアドバイス的なことがあるとよいと思った
本番組で車いすバスケットボールを初めて知ったというリスナーに向けて、車いすバスケットボールの競技のルールや会場の様子などをもう少し具体的に紹介すると、競技をイメージしやすくなると思われる
地域のパラスポーツイベント情報などを合わせて紹介すると、地域参加型の番組として一層の広がりが期待できると考える
ゲストの「相模フォース」3名の紹介で自己紹介の方が良いと思った
中澤さんからふられた案件に対し、車いすバスケの誰が話をしているのか解らないので、〇〇さん如何ですかと指名した方が良いと思う(途中から改善されていた)「ナカノさんが言ってくれた様に」とのコメントは上記と違い、わかりやすかった
ボッチャについては競技の内容が必要と思った
② 「交通・天気」の在り方についての意見
各種アプリ等にはない地域固有の交通情報などを聞くことができれば放送の意義があると思う
天気予報はかなり詳細なレベルのものが各種アプリやネットですぐに確認することができるため、必要性は乏しいと考える
インターネット等を活用することができていない高齢世帯などがリスナーに一定程度いる場合は、放送の意義があると思う
ニュースの中で最近多く聞く「線状降水帯」等、“もしかしたら自分のいる近くに”“これから行こうとする目的地の途中に”そう考えると日常からの備え、知識が必要かと思う。FMHOT839ならではの地域密着的な情報がわかりやすく放送をしてもらえたらと思う
天気予報や交通情報は、朝出かけるときに誰もが聞いているとは思うが、聞き逃してしまう場合も時にはある。SNSで自分からアクセスすれば容易ではあるが、ラジオから自然と流れてくる天気予報・交通情報はタイムリーで耳を傾けてしまう。それがいいのだと思う
「さがみはら周辺の交通情報です。さがみはら周辺の天気予報です。」から始めた方が良い。「天気予報です。交通情報です。」等の放送を聞いた記憶がある
交通・気象情報の提供は、地域エフエム放送の基本かつ重要な公共サービスであり、日常時・非常時を問わず地域の安全・安心を支える要素である。本局の放送は、いわゆるキー局の交通情報や気象情報と比べても非常に地域的な解像度が高くかつタイムリーであり、聴取者の生活に直結した有益な内容と思う
今後も継続的な情報精度の向上と、インターネットやSNSなど多様な媒体との連携強化を期待する
局より
➀中澤ラジオ(なかラジ)
障がい者の社会進出が進む中、パラリンピックをはじめ、障がい者スポーツの世界にも大きな注目が集まっている。メディアの一端を担う者として、常々そうした障がい者の一助となりたいと願っているが、その模様を中継して放映できる大手メディアとは異なり、コミュニティFMができることは限られている。その発想からスタートしているのが当番組である
パラリンピッなどで重責を担われている中澤吉裕氏をパーソナリティに迎え、障がい者スポーツを中心に、スポーツの素晴らしさをコミュニティに伝えることができる機会を享受できているのは、コミュニティFMとして大変幸運なことだと感じている
障がい者スポーツが日常で「普通」のこととして語られるのは、審議員の一人が言及している「地域社会における多様性理解の促進に寄与すること」であると確信している
② 「交通・天気情報」の在り方について
SNS等で簡単に交通・天気情報が入手できる時代となったが、それらを利用できる人々には含まれない、外側にいる人々にもしっかりと情報を提供していきたいと考えている
それは、審議員の一人が言及しているとおり、「交通・気象情報の提供は、地域エフエム放送の基本かつ重要な公共サービスであり、日常時・非常時を問わず地域の安全・安心を支える要素である」ということだ
地域の安全・安心を支えるために、地域により密着した情報を提供することはコミュニティFMにとって必須の使命である
エフエムさがみでは、各委員の意見を参考に、今後もより良い番組づくりに努めてまいります。
《審議機関概要の公表の方法》
① 自社放送(「番組審議会リポート」)
② 事務所への備置き
③ 自社ホームページ(URL)への掲示
《次回の番組審議会》
2025年12月開催予定