開催日 2024年7月1日~19日
場所 Webおよびメール審議
委員 宇田川隼委員、菅谷貴子委員、染谷耕平委員、中村昌治委員、宮本諒子委員、渡邊知雅子委員 (50音順)(以上、計6名)
出席者 宇田川隼委員、菅谷貴子委員、染谷耕平委員、中村昌治委員、渡邊知雅子委員 (50音順)(以上、計5名)
事業者側出席者 平岩夏木(代表取締役)、大木俊一(取締役)、渥美純(事務局)
議題
① 「Fight! 高校野球」について
② 「愛川町令和6年度避難所運営訓練時、臨時災害放送局訓練放送」について
議事概要
地元高等学校の「夏の高校野球大会」への意気込みを伝える「Fight!高校野球」について、さらに臨時災害放送局発信訓練の模様を伝える「愛川町令和6年度避難所運営訓練時、臨時災害放送局訓練放送」について、各委員から感想、ご意見をいただいた。
頂いた意見は、スタッフ全員で共有し、今後の放送事業に活かしていくこととした。
審議内容
① タイトル:Fight! 高校野球
① タイトル:Fight! 高校野球
放送日時:6月3日から7月5日までの平日午後0時5分頃より「とれたてランチBOX」内にて放送(同日 午後6時33分頃より「カラフル☆ハミング」内にて再放送)
放送形態:録音放送
内容:夏の甲子園出場をかけた高校野球夏の大会を前に、相模原市、町田市、愛川町の全25校の高校球児の大会にかける意気込み、目標を紹介。
② タイトル:愛川町令和6年度避難所運営訓練時、臨時災害放送局訓練放送
放送日時:6月22日(土) 午前10時より愛川町令和6年避難所運営訓練会場からの臨時災害放送局発信訓練として放送
放送形態:生放送
出演:小野澤豊(愛川町町長)・大岩朝洋(関東総合通信局放送部放送課ラジオ担当企画監理官)・大矢尚広(関東総合通信局放送部放送課課長補佐)・平岩夏木(エフエムさがみ代表取締役)
内容:令和6年度愛川町消防訓練会場より、災害時を想定した情報発信訓練を実施。情報発信は総務省臨時災害放送局用の設備を使用し、FMラジオ77.1MHzで放送。午前10時から10時24分まではFM HOT 839でも同内容の番組を放送した。
委員から
① Fight! 高校野球
① Fight! 高校野球
(肯定的な意見)
高校生の野球にかける熱意が伝わってきてすがすがしくも応援したくなるメッセージ。
監督の「本気の追求」という主軸をもとに野球指導をされ、周りの協力、応援、先輩方の功績なしには今日はない!素晴らしい教育に繋がっていると思った。勝ち負けだけの野球ではなく精神や考え方の指導も受け、素晴らしい球児たちが育っていると思った。
マネージャーの野球部に送る歌の紹介が可愛かった。
今回は上鶴間高校の特集ということで、地元の高校野球ファンや同校OBOGの方にとってはとても楽しい番組だったのではないか。そうでなくても、夏の風物詩がやってきたということで、とてもワクワクする気分にさせられた。
高校生にとってラジオに出演できることはすごく気持ちも上がることであろうし、リスナーにとっても爽やかな高校生たちの思いを聞くことで高校野球への関心が高まると思う。
マネージャーからのエールの曲も青春を感じさせるものだった。
地元高校生の青春を感じさせる、ローカルラジオの魅力を端的に表すコーナーだと思う。
高校球児にとって夏の甲子園出場をかけたこの大会は一生の思い出となる大事な大会である。その思いをラジオ放送で発信していくことは、球児たちにとって大きな意義がある。1人1人の意気込みが感じられ、楽しく聴くことができた。
上鶴間高校の意気込みを感じる。話のスピードが早く聞きとりづらいとも感じるが、まあ良いとしよう。
マネージャー、監督の話は聞き取りやすかった。
(改善を求める意見)
高校生の選手の言葉がとても早口で、高齢の方にはちょっと聞き辛かったかもしれないな、という点が気になった。事前に制作者側から、選手に「いつもより少しだけゆっくりと、そしてはっきりと」話すようにアドバイスをしたほうが、より多くの方に選手の気持ちが伝わったように思う(マネージャーの生徒の話し方が一番聞き取りやすかった)。
監督へのインタビューの時間を少しでもキャプテンやエースへのインタビューの時間に割いた方がもっとよかったのではないか。
監督の高校時代の経歴などをきいて欲しかった。
猛暑の中での練習、大会に向けどの様な体調管理の工夫をしているのか知りたいと思った。
② 愛川町令和6年度避難所運営訓練時、臨時災害放送局訓練放送
(肯定的な意見)
(肯定的な意見)
町長の話のスピードや言葉遣いがわかりやすかった
避難所生活の食事に温かい物を提供しようという取り組みはとても良い。特に高齢者の方には必要な事だと思う。
いざという時には地域の協力・地元民の団結が必要=自治会に加入を!
なぜ自治会?に対する答えも加入促進も兼ねていて良いと思った。
総務省のFM臨時放送局開設は「なるほど感が高かった」。いざという時にはFM局開設で地域により的確で迅速に情報を伝えるラジオの大切さを改めて感じた。
愛川町の防災訓練に際して、実験的に災害放送の訓練をするという、地域エフエム放送にとって非常に大切な放送訓練であったと思う。今後も継続して、相模原市、町田市、愛川町と協力して、いざというときのために必要な放送訓練を継続してもらえたらと思う。
災害時はラジオが市民の重要な情報源になる。公共電波であるラジオがこれらに貢献することは災害対策のためにも非常に重要なことだと思う。
総務省の方とのトークのうち制度説明はやや一般の方には関心が持ちづらい話題かもしれないが、公共電波としては必要な情報提供と思った。
災害時の女性特有の問題の取り上げについては実践的なもので勉強になった。
愛川町の避難所運営訓練時に、臨時災害放送局訓練放送を同時に行ったのは効果的でとてもよかったと思う。
平岩代表取締役の司会は、愛川町長の話を受け、うまく分かりやすい言葉に代えてリスナーに伝えているのも良かった。
実際の災害時を想定し、小学校を活用して炊き出しを行い、停電に備え東電の電源車を小学校に派遣したことも、訓練とはいえ、いろいろな想定で行っていることに感心した。耳で聴いているだけなのに、目で見ているように頭に様子が浮かんできた。
災害は地域の助け合いが大切なことを呼びかけ、自治会加入の必要性を訴えていたこともリスナーに響いたことと思う。
自然豊かな暮らしが大災害で一変してしまうわけだから、一人一人の災害への備えや意識啓発は大切だ。そのことを意識するきっかけになったと思う。
避難所での女性へのインタビューについては、授乳所もあるマルチテントなど女性の視点での避難所設営はとても重要なので、聴いていて安心した。
避難所開設時には、まずは命を守ることが使命だが、時間がたった時には、音楽で避難者の心を癒すことが必要になってくるという言葉は心にしみた。
梅雨時の避難所運営訓練は大切であると思う。取材対象として良い選択である。
臨時災害放送局は、これまで55局開設、関東でも災害時に開局の実績を紹介していたが、あまり知られていない。今回が良いPRの機会となっている。
(改善を求める意見)
実際の災害時には市内、町内の被災状況、交通情報や各避難所の状況(混雑具合や物資の状況など)を含め非常に広域にわたって、具体的な情報収集が必要になると思う。そこで(今回は中原中学校からの中継のみだったが)、町職員や警察、消防の方と協力して、より多くの地点からの中継の訓練をしてみることも必要と思う。その他、災害時の市民サポーターの方からの中継、情報収集などが機能するかということも確認する機会にしたら、なお良いのではかと感じた。
番組内で流れた音楽について、災害時を想定して、より聞く人の心が休まるような、あるいは勇気が出るような曲を流してみる、その反響を確認してみるということもあっても良いかなと思う。
いつもと周波数が違うようだったが、これは普段エフエムさがみを聞かれている人には影響があるのだろうか。災害時には特別の周波数で放送するということだろうか。携帯アプリからでもいつも通り聞けるのかどうか、そのあたりのアナウンスがあると安心した。
臨時災害放送局の設置について、総務省関東総合通信局の方の話の中で、開設に向けて高いハードルではないということだったが、リスナーにとっては話しの内容自体が結構難しく、他人事で聴いていたかもしれない。災害時にラジオが果たす役割はとても大切だと感じているので、そのことを伝えていくことの方がよかったと思う。そのため、「災害時持ち出しリュック」の中に必ずラジオを入れておくことを伝えることが必要だと思う。
臨時災害放送の周波数について0.7ワットで山間部の愛川町全エリアに届くのか疑問。どこまで電波を飛ばす想定なのか。また、77.1MHzのその日限りの周波数をどの様に伝えているのか知りたい。
下記3点はもっと強調しても良いのではないかと思う。
➀ 小野澤町長の発言の中にある「出水期(出水時)」は普段使用しない言葉なので説明が必要/② ライフラインが無い状況を想定した給食調理場での炊き出しが訓練は意義が大きい/③ 災害時の自治会加入が自分の命を守る事に繋がることを自覚して欲しい
田中リポーターのインタビューをした方が町の議員だった。一般の方へのインタビューが望ましい。
マルチテントの大きさ、素材、構造等が解らなかった。軽い事、窓があることは解った。4名いないと設営出来ないのか、疑問に思った。
局より
① Fight! 高校野球
生活に身近な話題と言えば行政や消費財を連想しがちだが、教育に関する情報提供もコミュニティFM局にとっては重要な課題と認識している。
例えば、エフエムさがみでは昼の時間帯に放送する情報番組内において「学校ランチBOX」というコーナー設け、地元小学校の給食献立をリスナーに提供している。これはリスナーに夕食の献立のアイデアを提供することも目的の一つとしてあげられるが、コミュニティと教育現場の垣根を取り払い、「コミュニティ全体として教育に関わっていく」ことの重要性を提案することを意図したものでもある。
コミュニティFM局として教育現場からの声を発信していくことは、教育への関心を高めると同時に子供達のシヴィック・プライドを涵養することができると考えている。
高校野球もコミュニティにとって重要なアイコンであり、今回はベンチ入りメンバーだけでなく、3年生全員からインタビューを行った。今後は、野球部に限らず、他の部活動にもスポットを当てていきたいと考えている。
委員よりご指摘いただいた通り、出演者へ話し方のアドバイスをするなど、リスナーに分かり易く伝えるための工夫をしていきたい。
② 愛川町令和6年度避難所運営訓練時、臨時災害放送局訓練放送
前回の審議で審査対象とした被災地からの復興を伝える「今週の大船渡」、そして防災知識の周知と防災意識の向上を目指す「防災&防犯メモ」に続き、今回も災害におけるラジオ放送の重要性を伝える一員として携わることとなった臨時災害放送局訓練放送を取り上げた。前回も報告した通り、エフエムさがみでは、防災放送をコミュニティFM局の使命と考え、防災や防犯に関する様々な情報を発信している。
もし災害が起きた際にコミュニティFM局がしなければならないことは何か、自治体やコミュニティから期待されること何か、こうした訓練に積極的に参加しながら様々な状況をシミュレーションし、その回答を常に更新している。
「これでよし」という完璧な準備を整えるのは不可能なのが防災。であれば、少しでも完璧に近づけるよう、コミュニティFM局としての日頃の準備、そして防災に関する啓もう、さらには自治体やコミュニティとの相互協力関係を精力的に推進していきたい。
加えて、総務省関東総合通信局にもご協力をいただきながら、災害時のラジオの役割や力を、自治体へよりアピールしていきたい。
エフエムさがみでは、各委員の意見を参考に、今後もより良い番組づくりに努めてまいります。
《審議機関概要の公表の方法》
① 自社放送(「番組審議会リポート」)
② 事務所への備置き
③ 自社ホームページ(URL)への掲示
《次回の番組審議会》
2024年9月開催予定